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これですよ。これ読んだ。上下巻なのにも関わらず往復電車で読みきった。
新潮社 (2006.9)
ISBN : 4102472355
価格 : ¥660
新潮社 (2006.9)
ISBN : 4102472363
価格 : ¥660
文庫本裏より
上巻:ボツワナでカトリック神父がテロリストに誘拐された。犯人の要求は、全てのキリスト教聖職者の国外退去。この事件を重く見たヴァチカンはオプ・センターに操作を依頼する。フッド長官は誘拐の指揮者をブードゥー教の教祖らしき人物と特定する。しかし、この教祖もまた別の黒幕に操られていた。やがてアメリカ、ヴァチカン、そして日本までもが、邪悪な陰謀の影に呑み込まれる事態に。
下巻:神父を奪回すべく、情報収集のため要員を現地へと送り込んだフッド長官。しかし、解決の糸口はいっこうに見えてこない。それどころか助祭二人が視察され、さらには事態を解決するべく、アメリカから派遣された司教までもが空港で射殺されてしまう。そんな折り、ヴァチカンに、誘拐された新婦だと名乗る男から電話がかかってきた。その男は衝撃的な事実を明らかにするのだが。
えー。これはトム・クランシーのオプ・センターシリーズなのですが。
ミタケは前作品を読んでません。
今までトム・クランシーで読んだことがあるのは『国際テロ 上』『国際テロ 下』だけです。
でもさ、買っちゃったんだよ。理由は簡単。
他に読みたいのがなかったから。
だってー。好きなんだってば、何かこういう、いかにもアメリカみたいなのが。
で、ですね。訳者の違いからか、『国際テロ』と比べて今回のはめちゃくちゃ読みやすかったというか、さらさらっと読めすぎてしまった感じがしました。
その『国際テロ』なんですが。一応トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズに分類されるものとなっています。ジュニアが活躍する話なんだけどね。
そしたらこんな面白いページ見つけました。ジャック・ライアンシリーズについてかなり詳しく言及しております→ジャック・ライアン(トム・クランシー)百科事典
勝手にリンク貼ってしまった。すみません。ここで謝ります。
ていうかそもそもトム・クランシーって誰? って思う人も沢山いると思います。
困ったらとりあえずググるかウィキってみよう。
出典:フリー百科事典『wikipedia』
トム・クランシー
メリーランド州ボルチモア生まれ。ボルチモアで保険代理店をやりながら、余暇に書いたデビュー小説『レッド・オクトーバーを追え』がベストセラーになり、一躍流行作家の仲間入りを果たした。綿密な取材を積み重ねての近未来の政治サスペンス、娯楽アクション大作に定評がある。元株式仲買人で軍事史家であるCIAの分析官、ジャック・ライアンを主人公としたジャック・ライアン・シリーズが代表作。ほかに、「国際陰謀」シリーズ、「オプ・センター」(スティーブ・ピチェニックとの共著)などのシリーズがあり、いずれもヒットしている。作品にはレーガン共和党色(ウィルソン的国際干渉)が強いといわれる。彼自身、軍隊経験はないが、精緻な取材により得た情報を元にアメリカ軍人の典型を、勇気、愛国心、友情などの主題により描き出す一連の作品を発表している。
そうそう、『レッド・オクトーバーを追え』ですよ。懐かしい。
いやいや、本自体はあたしが生まれる前に書かれてるんですけど。1990年、映画になってますからね。
そうなのですよ。あたしがトム・クランシーを知ったきっかけは、映画なのですよ。さすがです。
ジャック・ライアンシリーズは『トータル・フィアーズ』としても映画化されてるのね。
なんだかいつものごとく小説の話からは離れたな。
でもほら、やっぱり書評書くより、こうして一冊の本から枝を広げていった方が情報量としては増えるからおもしろいって(言い訳)。
でもそこまで情報増えてないよね。
うーん。やっぱりブログのデザインを3カラムにして、便利なリンクをはっつけようかなー、とか思うんだよね。
例えばウィキとかさ。オンラインショップとかさ。
折角こうやって色々書いたなら、見てる方としてももっと詳しい情報まで飛んで行きたいと思うし。
でもなー。デザイン変更面倒だなー。
3カラムだと、2×2カラム仕様で作らないといかんしなー。
面倒だなー。
でも既成のテンプレは使いたくないなー。
どうでもいいけど2×2カラムって書くとレポートに2×3要因と書こうとして2×2と書いて失敗したことを思い出します。
どうでもいいね。うん、どうでもいい。
さて。
色々と反省の多かったここ2・3日。
思い出すだけで自分のふがいなさというか失態というかなんていうかもう駄目な感じに辟易です。
辟易って勢いでよく使うけど、実のところ正しい意味を把握しておりません。辞書を後で引こうっと。
あー、映画観たいよー。
でも暇が無いよ。
いい加減免許もとりに行きたいし。
買い物もしたい。
暇を作れば金がなくなる。
金を作っても金は貯まらない。
えーと、矛盾しています。
でもほら、理論ってのは、基本的には新たな謎を含んでいるもんですから。
E=mc2 でアインシュタインがどうにかしてくれたように、きっと誰かがあたしの中にある矛盾を解き明かしてくれることでしょう。
もう意味が分からない。
人から借りて読みました。
新潮社 (1995.8)
ISBN : 4101288046
価格 : ¥660
文庫裏より
「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛み締めたのだが……。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。”海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日刊紙の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。
言うまでも無く上記の通りの話です。
さて帚木蓬生さん。初めて読んだのは、確か中学生の頃、『閉鎖病棟』だった気がする。
その後、読んだことあるのは実は『安楽病棟』『エンブリオ 上 エンブリオ 下』のみ。もっと読んでるかと思ったけど、意外と読んでいない。
三たびの海峡について書くのもいいかと思ったけど、むしろ帚木蓬生自身についてをちょっと記した方がこの人の書籍には入りやすい気がします。
東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後九州大学医学部を経て精神科医に。
最初この経歴を見た時は「ああ、あたしとは住む世界が違う」とミタケは思った。中学生にして格差社会を知る。
まあそんなんはどうでもよく、医学系の話が多い。それも安楽~とか閉鎖~的な精神面に入っていくものから、エンブリオのように技術云々という方まで。
でも基本的に人間ドラマが中心となるので、全部の話の根幹にあるのは「人間の心」だと思います。
あたしが読むにしては、ミステリ色が薄い(と思う)作家さんだね、珍しく。
そしてさらに文章がかっちりしすぎていないので、読みやすいっちゃ読みやすい。
一つ一つの場面を確実に堅実に拾い上げていくような描写。
あ、ちなみに振り仮名は『ハハキギ ホウセイ』ですよ。しかもそのまま入力しても恐らくパソは変換してくれません。
筆名の由来は言うまでも無く源氏物語からですね。
さて昨日読んだ本
光文社 (2006.10)
ISBN : 4334741363
価格 : ¥680
文庫本裏表紙より
「金融再編の渦中、大日朝陽銀行は合併して誕生したが、前身銀行閥の対立で融和は進まなかった。そんな折り、暴力団がらみの不正融資を告発する匿名の電話が! 特殊部隊タスク・フォースの指揮官に任命された広報・峰岸貴之は、真相を探り「巨悪」に敢然と挑んでゆく。銀行員生活26年。実際に広報部員として不祥事に対応した著者が、情熱を込めて綴った傑作長編小説」
とりあえずご本人ブログはこっち。
この人の小説は知らなくても、97年第一勧銀総会屋事件を元にした役所広司主演の『金融腐蝕列島 呪縛』なら知ってると思うんですが。この人は広報部次長として実際の事件の混乱収集に尽力した人なんですよ。
2002年に『非情銀行』で作家デビューしてから、こうした銀行内部告発的なエンターテイメント小説を書き続けているわけです。
まあ作家畑の人ではないですからね。文章がどうって話を持ってくるとそこまでうまいわけじゃないんですが。
専門知識を十二分に生かした小説をかけるってのは、それだけで素晴らしいことだと思います。
とはいえやはり銀行小説。金融エンターテイメント。ミタケの周りに勧めるのは難しいです。
個人的には好きなんだけどなぁ。ううん、だからおっさんとか言われるんだろうか。
小説ってねー、自分じゃ絶対に触れられない世界に触れられる数少ない機会じゃないですか。映画も然りだけど。
だからさ、あたしは没頭するんだと思うんだよね。楽しいじゃん。へへへへ。銀行になんか多分絶対就職できないだろうしねー。
ある意味ファンタジーですよ。現代小説でも、ファンタジー。魔法はなくてもあたしにとっては魔法みたいなもんですよ。
明日はバイトか。
ちょっと憂鬱ですが、ファイトー、オー。
家が狭いので、数ヶ月に一回くらい、あたしは本の整理を行います。
その方法は簡単。文庫本とか漫画を、eBOOK-OFFに送りつけるのです。
わざわざ自分で持っていくには重いし、だからって資源ごみとして捨てるのももったいない。百円でも二百円でもなるなら、是非とも買い取ってもらおうという魂胆。
送りつける際に必要となるのは、とりあえず「ダンボール箱」です。
でもそれはぬかりありません。通販で買ったエアガンが詰まっていた箱とかを取っておけば、再利用できるわけです。
完璧すぎる。
とはいえ古本リサイクル業はあんまり賛成しないという方が多いので、こういったことをブログで大々的に書くのはよくないかなー、と思う反面があります。
あたしは基本的に本は古本じゃ買わないのですが、「古本じゃないと買わない」という逆説的な人もいる世の中なので、まあ需要と供給なのかな、と思います。作家さんの手元に還元されるお金の問題を取り上げれるのならそりゃあ文句言う人が出てきて当然だけど、手軽に本が買える古本屋っていうのは、書籍を身近にしてくれる存在でもあると思うし。
価値観の問題と言えば価値観の問題ですからね。
リサイクル業なんてのは、本に限らず行われていることだと思うし。
まあ知的財産うんたらかんたらってこと言われたら知らんけど。
とにかく、捨てるよりはいいかな、くらいの気持ちであたしは売り払っているわけです。
そして手に入れた300円を足しに、新たな文庫本を買う。
300円って大きいからね、うん。少しでも金になるなら手段を選びませんよ。
結局理由は自分じゃないか、という突っ込みは無視です。
本当は全部とっておきたいんだけど、やっぱりそれは無理だから、泣く泣く売り払います。
でも何もなく売り払うのは寂しいので、適当に紹介していきます。
まずはこれら。池井戸潤の3冊です。
BT’63 上 BT’63 下
心を病み妻に去られた男・大間木琢磨は、父の遺品に触れた瞬間、奇妙なタイムスリップを経験する…。現在と昭和30年代をクロスオーヴァーする壮大なエンターテインメント。
仇敵
いわれなき罪を背負い、大手都市銀行管理職の地位を追われ、地方銀行員となった男。亡き友と己のプライドにかけて、男は復讐を誓う。メガバンクの内幕と、地方銀行の実情を描いた銀行ミステリー)。
言うまでもなく、最初の二つは上下巻。ハードカバーで買えば一冊で済みますけども。あたしは文庫派なので上下巻です。
さてさて、池井戸潤。その著名を、小説以外で見たことある人は多いのではないかと思います。金融関係のビジネス書とかで。
無論あたしは読まないけどね。
で、ですね。1998年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞受賞した方ですね。公式サイト(ブログ)的なものもありますので、そっちを見た方が「ああ、なるほど」と分かると思うんだけれども。
あたしが講義中に仇敵読んでたら、隣にいた友達が一言「またそんな小難しいの読んで」とか言ってきたんだけど、小難しいかなぁ?
専門書じゃあるまいし、普通に読めるけどって思ったけど、多分「銀行が」とか書いてあると倦厭する人がいるのかも。「難しい話」っていう先入観が強くて。
でもそういう人でもBT’63なら読めるはずです。勧めたら拒否されたけどな! なぜだ!
そんな思い出深い三冊ですが、まあ売りに出るわけです。しゅん。
良い人に買われてね。